年収の20倍の借金は絶望的

「法定利息」というのがある。

百万円を1年間貸して、返せと裁判所に訴えて勝訴した時、判決は

「百万返しなさい」じゃない

「元金百万に法定利息五万円を加えた百五万円を返しなさい」

となる。

五万円は、百万円の1年間の使用料である。

ネズミーランドを思い出しなさい。

使うだけで1日1万円近く取れれる。

使用料である。

法律はそんなにボッタクらない。

1日だと137円である。

百万円1日借りた料金が137円である。

法律はとっても良心的であります。

しかし、1年も借りると365倍になって、5万円になります。

1年で5%です。

ということは、お金を借りたら、最低限その5%を1年で払わなくてはいけないということです。

きっちり5%だと、借金は減りもしませんが、増えもしません。

もう1年借りることになると、また5%の使用料が必要です。

永遠に利息を払い続けるのが、5%です。

逆に言うと20倍です。

年収の20倍の借金をしてしまうと、収入の全てが利息の支払いで消えてしまうのです。

死なないためには最低限の生活費がプラスアルファで必要です。

わかりましたね。

年収の20倍の借金をすると、生活費ゼロで借金を返し続けても、それは全て使用料(利息)で消えてしまい、借金は少しもへらない永遠の借金になるということです。

はい、何の話をしているのでしょうね。

日本の予算の話ですよ。

税収はいくらですか?

50兆ですよ。

借金はいくらですか?

1000兆ですよ。

借金は税収の何倍ですか?

20倍ですよ。

ということは、日本は本来なら、収入の全てを返済に充てても、永遠に減らない借金を抱えてしまっているんですよ。

どうやって、誤魔化していますか?

そうですね。超低金利ですよ。

超低金利で日本の預金者が受け取るべき利息を強制的に徴収して、それでもって、借金の利息を抑えているんですね。

今、1,2%くらいに抑えていますよね。

残り3.8%は、本当は預金者が受け取るべき利息です。

それを借金の返済にあてていますよ。

3.8%は38兆ですよ。

消費税に換算すると20%の消費税による税収ですよ。

消費税を上げないといいながら、こうやって、ズルして、消費税相当のお金を徴収しているんですよ。

お金を持っているお年よりは、馬鹿だからよくわからないだけなんですよ。

そこに付けこんでいるんですよ。

振り込めさぎの被害金額が100億とか言いますが、38兆円にくらべれば、かわいいものですよね。