土曜映画劇場「容疑者Xの献身」

理論じゃなく、知識があれば、あの死体は、そのまま川に捨てるのが一番である。

単なる溺死死体として、全国で毎年15万体の死因不明死体が確認されているその内のひとつになったはず。

死体解剖予算は7000体分しかないので、一見普通そうに見えれば、溺死で処理されるというのに。

例えば、首吊り自殺で、台の上から紐まで、身長より30cmも遠くてもそのまま、自殺として報告書になる。

あんなふうに、どう考えても事故死に見えない死体だけ、イヤイヤ捜査をするのであります。