フランスの年金デモ


日本で一般人っぽい人も参加するデモが見られなくなって久しい。
本国でもデモは少ないようだ。たぶん、毎日選挙活動をやっているからだろう。

しかし、フランスではデモは日常である。

政策に反対だとすぐにデモを行う。

この例だと、名古屋市では、減税を1年限りに改悪した議会にデモがあるのが、フランスでは普通であるが、日本は穏やかにリコールの署名集め。

ま、日本でこういった政策が問題になることはとても少ない。
面倒だからである。問題になるのは、猿でもわかる汚職である。

フランスでは、年金需給年齢を60歳から62歳に引き上げるのに反対して、高校生がデモをするという。

馬鹿な日本人は、何のことか分らないが、理屈はこうである。

年金需給年齢引き上げ
   ↓
定年延長
   ↓
一人当たりの生涯労働時間の増加
   ↓
労働者人口の減少(総労働時間は増えないので)
   ↓
新規効用数の減少
   ↓
自分たちの就職時には、すごい就職難が訪れる

こういった理由を理解して、これは大変なことだと、フランスの高校生はデモに参加するのである。

しかし、日本では、こんな面倒な理屈は、おばちゃんや、くそ爺どもは、忌み嫌うものである。

説明されただけで、チャンネルを変えるし、購読新聞社を変える。

こんなおばちゃんやくそ爺どもが主権者球である日本は、どんどん衰退していくのが、当然のことである。