ゲゲゲの女房(戌井さんちにテレビは無い)


テレビが無くて見れなかったのに
「よかったですよ」
と答える。

しげるも、放映後、真っ先に電話したのが、乾さんちである。

戌井さんは、ここでも原稿依頼はしない。

戌井さんの奥さんも、しない。

前々回のシーンは、このためのシーンである。

テレビが無いというのも、他にたくさんのテレビを見るシーンを映すことで、表現している。

下世話な話、作品の権利を持っているのは、戌井さんの北西出版なのである。権利意識の強い人なら、大騒ぎで、テレビ化なんて、ずっと前に頓挫している。

そういった意味で、茂を本当に支えていたのは、黙って消えていった戌井さんなのである。