我侭な奴隷


今までは、官僚が作って、次官会議ですべての調整が済んだ案を、自民党が数の原理で通していた。
国会は、議論の場ではない。説明の場であった。
そんなのは、民主主義じゃない。
官僚による専制政治である。

しかし、多くの日本人は、それじゃなきゃ我慢できないらしい。
官僚に、奴隷のように支配されなきゃ気がすまないらしい。

例えば、消費税を口にするなら、次官会議で、きっちり決まったものを、説明だけしてほしい。

民主主義のように、議論すると、怒る。

そっちで、決めてから発言してくれと、お怒りになる。

議論だから、こういう案もあるし、ああいう案もあるし、また違った案もあって、それぞれに長所欠点があるが、そんな七めんどくさいことは、主権者様は大嫌いなのである。

自分たちが、納得してもいい案をそっちで考えて、バンって提示してほしいのである。

事務次官会議は、官僚支配の中枢なので、廃止したというのに、やっぱり作ってほしいのである。奴隷のように支配してほしいのである。そして、奴隷が気に入るように支配してほしいのである。