竜馬伝(最先端技術者の竜馬)

ある番組で言っていたのだが、竜馬は西洋砲術のエリート技術者らしい。

竜馬の活躍の元は、そこにあるそうだ。

ちょっと昔で言うと、汎用コンピュータの技術者。30年くらい前だろうか。

結局は使いもしない大型コンピュータに、専用コンピュータ室を作って、どの企業も大型コンピュータを導入したが、そんな時は、どんなにえらい会社の社長も、技術者の話を聞く。技術者の数が数十人なら、引っ張りだこである。

竜馬は土佐にいる間に何度も大砲を打ったという。
大砲は打つ前に数式を使って弾道計算しなきゃいけないので、打ったということは、度胸があったとか、たまたま居合わせたというのじゃなく、弾道計算ができたってことらしい。だから、頭がよかった。

しかし、論語や詩歌、国学なんていうのは、できないので、それらができない人を「勉強ができない」という時代では、竜馬は確かに、勉強はできない。

今で言うと、C言語を駆使してすばらしいプログラムを組むことができても、それだけでは、どの大学(一芸入学を除く)も落第するのとおなじである。

黒船で江戸に行ったのも、西洋砲術の技術者として、先輩の「ひろのじょう」と一緒に、招かれたようだ。

黒船の大騒ぎも、遠眼鏡でペリーの軍艦が「炸裂弾を発射できる大砲を積んでいる」と幕府の技術者もしくは、佐久間象山とかの専門家が見破り、かつ、ペリーの船が、江戸城を射程圏内にする江戸湾に入ってきたからで、その気になれば、江戸城が爆撃される危険を知ったからだそうです。

勝海舟佐久間象山の弟子繋がり。

土佐藩も、薩摩や長州の様に、自前の軍艦を持っていれば、竜馬はそれに砲撃手として乗り込んでいただろうが、悲しいことに土佐藩には大砲を積んだ軍艦なんか無い。

ま、才能も、商才の方があったようだ。商才といってもいろいろあるが、竜馬のは、今で言うシステム提案力であろう。自動車のセールスマンにも、保険のセールスマンにも、マンションのセールスマンにもシステム提案力は不要である。

今だと、グーグルのビジネスモデルなんかだろう。

スケールはちょっと小さいが、ダミー会社で名を上げたのが、亀山社中

交渉力はいろは丸事件で一躍トップセールスマンというより、トップネゴシエーターの力を示した。交渉人ということだろう。テレビの「交渉人」みたいな犯罪者あいての、ちんけな交渉じゃなく、今だと、普天間基地の国外移転を実現するような交渉力があったと見るべきだろう。ま、しかし、そんなことをすれば、新基地建設の利権を持っているところから、暗殺されちゃうけどね。