竜馬伝 岡田以蔵はあんなに弱くない


武智半平太が、黒船来航の前、江戸の桃井道場に剣術修行に行ったときの、ボディーガードが岡田以蔵である。

武智半平太は、桃井道場の塾頭になった。人を纏める力量の方を高く買われたのだろうが、剣術が下手では、そもそも道場で人望が得られない。その武智のボディーガードが以蔵である。

テレビでは、竜馬がかっこいいところ見せているが、あの竜馬より強いはずである。

剣の腕前だけで、武智に認められたのである。土佐の武智の道場に来るときからかなり使えたはずで、江戸の桃井道場で学び、竜馬みたいに、剣術修行の旅もやっている。

それを、なんだろうか?チンピラやくざみたいに。あんなんじゃ人は殺せない。馬鹿じゃないかと思う。

秋葉原のヤツみたいに、肝をすえていないと。ヤツはタガーナイフという、道具の力を借りて、何人も一瞬で刺し殺しているが、岡田以蔵は、修行の力であろう。

黙って近づいて急所を一刺しである。
テレビでは仕事人の中村主水が似ているだろうか。

頭がよくないというは、あっているだろう。

最初は、道場仲間みんなが「異人をぶった斬るぜよ」って言っていたのであるが、土佐勤王党結成の頃は、なぜが誰も異人をぶった斬るなんて言わなくなってしまった。

「じゃあ、誰を斬るんだろう?」って、以蔵は、思ったんじゃないだろうか。

そして、以蔵は、答えを見つけたのである。

「攘夷と言っても、斬るのは異人じゃないぜよ。斬るべき者を選んで斬る。それが、勤王ってことぜよ」なんて、勘違いしていたんだと思う。

名簿から外れたのも、落ちこぼれて荒れる生徒みたいに、何を話しているかちっともわからない議論に、たまらなくなって自分から部屋を飛び出したんだと思う。

でも、根性はあまえていないので、今の荒れる児童みたいに、部屋でわめいたり暴れたりはしない。剣の腕がなまらないようにと言い訳して、素振りとかで、発散していたんだろう。明治初期の剣豪でも素振りは毎日3000回はしていたようだから、素振りだけでも、現代人の想像以上に何時間もかかっていただろう。