竜馬伝 竜馬の脱藩


あんな脱藩だったんだろうか?
いつも通り、剣術修行でいいじゃないか。
津本さんの小説では、剣術修行、そして、期間延長届け、それが切れちゃったので、自動的に脱藩扱いな感じで書いてある。
そっちの方が、普通だと思うが。

後、船に乗れなかったのは、物価高騰による不景気だったと思う。

日本は国内で高度な文化を栄えさせていたので、例えば生糸ひとつでも、ヨーロッパが主に輸入している中国産よりも、品質が高い上に安い。
開国して外人に売ってもいいことになると、生糸問屋は国内に売るより、外国船に売るのを選んだようだ。
そっちの方が高く売れるから。
織物団体は抗議活動したらしい。

じゃあ売ってやるけど、「今までとおんなじ値段じゃないよ」となる。

こういったものが他にもあっただろう。

金銀の交換比率で儲けようとした日本の両替商なんかもいたようだ。

ということで、諸物価高騰で不景気になり、大阪ではかゆの炊き出しに長い行列ができたという。

そのあおりで、たぶん京大阪との交易をしていた坂本家も売り上げがた落ちで経済的に苦しくなって竜馬を留学させる所じゃなかったので、歩いてということじゃないだろうか。

役職の低い井伊直弼が、突如大老になったのは、バックに開国でぼろ儲けしようともくろむ商人の後押しがあったと推察する。