坂の上の雲と真珠湾の潜水艦部隊


坂の上の雲は、衣装さん、大道具、小道具、ロケ隊なんかは、かなりちゃんと時代考証してますが、最初のナレーションは、大本営発表
そもそも、コサック騎兵隊なんて、来ていたのか?
騎兵隊同士の戦いなんて、あったのか?
あったとして、本当に破ったのか?
日露戦争では、騎兵隊って斥候が役割で、その時に敵に見つかると、多少応戦するくらいだろう。

強かったのは、兵である。
勇敢に戦ったのは、日本もロシアも兵隊である。
でも、勇敢に戦うと死んじゃうんである。

で、その手柄を、士官学校出の官僚共が、横取りするのである。
潜水艦部隊は、非長州の人が作った部隊で、士官学校なんかもそうなのであるが、長州じゃなくても出世できる道を作ろうとする意気込みはわかるのであるが、その為に「アリゾナの撃沈を譲ってくれないか」っていわれて、「外側に別の艦が横付けしているので、魚雷は当たり様が無い」って笑われたのに、映画作って、信じ込ませちゃうし。
出撃した艦といえば、整備不良で座礁して、アメリカを巡って敵国の戦費寄付に大活躍しちゃうし。

ま、日本海海戦の戦術と戦果のすばらしさだけは、本物ではありますが(東郷っていうのは、日本海海戦の戦果で、しばらくは世界で一番有名な日本人でした)、それ以外は、世界一勇敢な兵士と世界一無能な指揮官っていうのは、世界の常識です。

ま、ワールドカップも世界一無能な指揮官っていうのは、伝統であるのか。「1勝すればサプライズ<オシム名言>」(すべて格上)なのに、ベスト4目標なんて言って何にも感じないところなんかは、さすがである。
戦闘のテレビ中継の無かった太平洋戦争の様に、大本営発表は不可能なので、だまされる心配は無いのだが、岡田を選ぶ所が、日本である。

絵はですね、城壁の上から狙い撃ちされても「玉は6発しかない、6人死ねば突破できる」って、兵をよじ登っている日本兵です。城壁の上の兵が100人いても、6人が600人に代わるだけで、千人で突撃していくのが日本兵です。