娘の失踪騒動


10時ころに電話、
出ると「担当の砂糖(仮名)ですが、レイナ(仮名)さん今日、どうされました?学校にいらしてないようですが。」
(あ、また、寝坊か。)
ご存知の方は、ご存知でしょうが、我が家は二つありまして、A宅が店舗と私の室、B宅が妻と子供の部屋。会うのは日曜の夕ご飯だけなので、「どうされました?」って言われたって分からないのが、本当のところ。
「あ、おばあちゃんち(B宅は元おばあちゃんち、おばあちゃんの今のうちはマンション)に行ってまして、確認します」

娘の携帯に電話。10回鳴らすがでない。(例え、居ても携帯に出ないのはいつものことである)
職場の妻に携帯。こっちも出ない。(こっちもいつものことである。自分も東京の会社のころは出なかったので、仕返ししているらしい)
B宅の家電に電話。

すると、おばさんの声が受話器をとる。
(あれ?番号間違えたっけ?)
って思うと、おばあちゃんだった。庭木の手入れに職人さん呼んでいたらしい。
で、確認すると、おばあちゃんが朝来たときは、娘はおらず。早めに学校にいったらしい。
「自転車が1台残っている」
とおばあちゃんは心配するが、自転車は娘が1台、息子が2台もっているので、1台しか残っていないって事は、子供たちは、自転車で学校行ったってことになる。

家で寝坊していたわけじゃないのは分かった。
不安の中身が急変する。
でも、交通事故なら病院か警察から電話が来るはずだ。
自転車で、側溝とかに、落ちたか?
ここには、農林水産省と無関係に国土交通省が作った道路のせいで、1m近いコンクリートに三方を囲まれた側溝が、ポッカリ口を開けている道が、ちょこちょこある。
(そこにはまったか?)

とにかく、高校の担任に電話
「学校に出かけたようですが・・・」
「朝学活の時に居なかったので、もう一度見てみます」と担任

遅刻の線もあったなと、担任の電話を待つ。
寝坊っていうところは、図書館の自習部屋(高校から5分)で寝ちゃったってこともあるな。と、まずは、図書館を探そうと思う。

担任から電話で「やっぱり居ません」
「図書館とか探しに行きます。家電を留守電にしておくので、なにかわかったら、電話して置いてください」
と、自転車で図書館に向かう。

(車の方がいいな)ってことで、途中にあったマツダレンタカー(実名)で、軽を借りる。4500円(税別)

車で、図書館へ。この軽、ブレーキの効きがよすぎる。
途中近道しようとして、行き止まりで2分ロス。

図書館の閲覧室、自習室を見るが、居ない。

側溝かとも思うが、この前B宅に行ったとき、娘と息子が隠れていたことを思い出す。また、携帯を持っていないが、B宅には息子の非常時の携帯があるのも思い出す。

で、B宅へ、

おばあちゃんが居て、「コタツに入って茶でも飲め」とか、変なことをいうので、「娘が居たんですか?」というと、「新潟に居た」という。

美術部の部活動で、新潟市の絵の展示会に出かけたのだという。本人からの、電話だという。自転車は、駅の駐輪場だろう。
娘が着信履歴を見て、かけ直してきたらしい。(着信履歴を見て、かけ直してくるというのは、よくある)

家に戻ると、学校と妻からFAXが来ていた。
メールも来ていた。

昼に電話が来て、連絡つかないから、「息子の携帯を持っていろ」という。「日曜日に持っていくから」という。

電話を切ってから、明日は息子のPTAって思い出し、メールも来ていたはずと、確認したメールの返信で、「明日もPTAだから、今からB宅に取りに行く」とメール。

せっかく借りた車なので、法事のお茶菓子と子供用の飲み物と箱蜜柑の買出しをしにいく。
そして、まだ、時間があって、レンタカー代がもったいないので、新井の先にある、謙信公関連の大熊朝秀の居城跡箕冠城址を見に行く。

帰ってくると、メールが来ていて
「B宅に人居るの?」
確かに職人さんたちは午前中で、おばあちゃんも家から出る寸前だったが、「心配するなら、電話しろ」

と思い、「無駄なことは忘れずにするのは血筋?」ってイヤミのメールを送ってしまった。
昼の電話で、「どうでもいい、結局見に行かなかった息子の音楽祭は、職場から「もう始まっているよ、でも、息子の出番は昼近く」って電話したきた(無駄なこと)くせに、娘の新潟旅行のことは言わない」って、また、妻はおばあちゃんから、どうしようもないことなのに娘の失踪の件で「ワイワイ」わめき散らされた(無駄なこと)そうなので。
ああ、長すぎた。