裁判員裁判判決:休みたくなる気持ちもわかる


ニュースだけで聞いていると、事案は簡単そうだが、裁判の実況中継の記事を、今2時間半かけて、読んだが、まさに、「羅生門」「藪の中」である。
私は、こういった込み入った事実から、真相を見ようとするのが好きで、ある程度得意だとも、うぬぼれているが、そうじゃな人にとっては、唯唯パニックになってしまうと思う。

2時間半かけて読んだといっても、冗長な部分や、どうでもいいような部分が省略されてのこと。
裁判員は生で、全部聞かなきゃいけない。

しかも、私は文字で読むのであるが、裁判官はすぐに消えちゃう生の音声である。

で、映画なら、どっちなんだろうねで済むし、私なら、ブログで好き勝手いえばいいのであるが、裁判員は、判決である。

とても、耐えられないプレッシャーである裁判員はきっといると思うし、居て、なんらおかしいところは無い。

裁判員は本当に大変だと思った。

で、裁判についていうと、近隣トラブルというのは、弁護士のストーリーであろう。
猫よけのペットボトルを倒したというが、なぜ、倒すかのかというと、路上駐車しているスクーターを方向転換するため。
しかも、被害者1台、被害者の次男は3台の計4台を路上駐車というストーリー。バイクを4台も路上駐車している近所迷惑な被害者に怒ってってもって行く作戦だったのだろう。
マスコミも、近隣トラブル殺人のほうがニュース価値が上がるので、弁護士の作戦を鵜呑み。

実際は、逆境にもめげずがんばって家まで新築した隣人を、ずっと妬むんでいて、また、一方的な男女の情も感じていた被害者に(加害者は服役をきっかけに離婚、被害者は女でひとつで子供を育てていた)、きつい言葉を言われてかっとなったというのが、本当のところじゃないかと思う。

で、判決は懲役15年。

被害者の死で被害者の母親が、精神的に参って、要介護状態になってしまったらしい。調書で、「いつも、病院に連れていってもらっているのに、もうそれもできなくなってしまった。病気の母より何で先に逝くのか。苦労に苦労を重ねて子供二人を立派に育て上げたというのに。孫の顔を見るのを楽しみにしていたというのに。被告人を殺して自分も死にたい」といっていた。
それに深く共感した裁判員が、居たんだと思う。
ニュースでは報道されないが、過去に傷害致死をやっていて、再犯。早く出すと、3人目の犠牲者がって所もあったろう。