愚民の訳:金利泥棒


昔、金利が普通だったころ、定額預金すると、10年で倍になった。10万円定額預金すると、10年後には20万になった。
それが、この前銀行から来たお便りみると、10年で3000円ちょっとのお利息だという。
差額はどこへ行った。
バブルがはじけて、銀行は倒産しそうだって、政府も金つぎ込んで、同時に金利も下げた。
ま、非常事態はしょうがない。金利を我慢することで、元本が消えちゃうのを防ぐのだから。
それを、いざなぎ景気以来の長期の好景気が去年まで続いたといっているのに、金利は戻さない。
戻さないことに、誰も怒らない。
株式投資の時代ですなんて、金を返ってすられちゃっている。
で、株に投資したのが悪い、自己責任だって、納得しちゃっている。
もともと貯蓄傾向が高いんだよ。確か子供のころは、学校で子供貯金とかしていた。教育で貯金しろと習ったので、普通の金利なら貯金する。
しかし、金利はゼロ。
法律では、金利というのはお金の使用量。
例えば、河川敷野球場の使用量。使っても減らないからただで使わせろなんていうのは、暴徒。
バブル危機回復後、長期好景気のときに、暴徒のような金利泥棒されて、黙っているのは、どう考えてもバカ。
例えば、法定金利は年5%。
法定金利というのは、あの、がちがちに硬い裁判で、何にも決めて無くても強制的に払わされるという意味である。
この最低の金利で、複利なしで、10年で50%。
お金1000万定期預金したら、10年で最低で1500万になってなきゃいけない。
上限金利が低くなりすぎて、多くのサラ金は倒産したが、低くなって倒産したという金利が29%。昔の定期金利10%というのは決して高くない。
このお金を泥棒されているのに、黙っているのはバカ。