愚民の訳:餓死も虐殺も戦争

私は戦争は日清日露から満州国独立までだと判断している。
それ以降は出鱈目である。
満州国独立まではその戦争に戦争としての目的がある。
日清戦争:日本の大陸での権益確保
日露戦争:日本の大陸での既得権益の確保とロシアの南下阻止
満州国独立:満州国独立

しかし、太平洋戦争には、それが無い。
山本ボケナスは、1,2年は存分に暴れて見せますといったそうだが、「存分に暴れる事」自体が目的になっている。
何故か?予算獲得競争で、陸軍に勝つため。
無限に戦線を拡大すれば、予算要求も無限にできる。
なので、アメリカに宣戦布告。
アメリカは、日本に宣戦布告されるまで、連合国ではない。
ドイツもイタリアもアメリカとなんか戦争する気はまったく無い。
日本海軍だって、勝つ気なんて全く無い。勝つには上陸して占領しなくてはいけない。それは、陸軍の仕事だから。
アメリカに宣戦布告しておきながら、ワシントンを目指したことは一度も無い。西海岸上陸すら、考えたことは無い。上陸は陸軍だから。これ以上陸軍に手柄を立てさせるわけにはいかない。
太平洋戦争というのは、太平洋相手に戦争したと、志のある歴史家が、真実をこめて命名した言葉だと思う。

海相手に戦争して、勝利なんかない。
出鱈目もいいところである。

それなのに、原爆という虐殺、東京大空襲という大虐殺の被害者なのに、「もう二度と過ちを繰り返しません」って謝っている。

ちなみに、前線の兵を餓死させた指揮官は、他国にはいない。
ワールドカップの遠征で、選手にごはん食べさせず、気合で勝てっていうよな、監督ってことで、上手下手を論じるずっと以前のところである。

ま、目的が「予算獲得」であるとすれば、「予算獲得」先を日本からアメリカにとても上手に乗り換えているので、その上手は神業的ではある。