足利事件NHKの鉄板ギャグ


「このように鑑定結果が異なってしまう場合もあります」
って、原始的な鑑定と最新の鑑定を比較する場面には、決して遭遇しません。
これから裁判員が遭遇する今の技術の鑑定は、二つとも同じだったろ!だから釈放されたんだろ。
「これから、証拠が正しいかどうか判断するのはあなたです」
DNA鑑定を正しいと信じたから、釈放されたし、無罪になったんだろ。

しかし、正しい理屈はニュースでは厳禁。
視聴者が理解したいと思っているとおりに話しを進めないといけない。

裁判は面倒だ。
    ↓
証拠だって当てにならない場合がある。
    ↓
間違って判断してもしょうがない。
    ↓
そんなのしたくない。

結論を、ここに落とすと笑いが取れる。
そして、その前の文を実際の事件で補強するのが高感度をあげる。
これがNHKの鉄板ギャグ。

本当の問題は、自白重視と調書読み。
裁判官は、検察官が書いた調書を呼ばれる文章を、残業時間時には、風呂敷で家に持ち帰って夜中に読んで、有罪無罪を決めていた。

自白重視は改まっているし、裁判員制度では、素人が読んでもちんぷんかんぷんの調書なんかはなくなっている。

だから、今回のような冤罪の生じる危険は無い。

しかし、小難しい理屈をいうと、視聴者様はプイとチャンネルを変えてしまうので、決して正しいことなんか放送できない。