4月の失業率5%


チベットだかの施設に取材に行ったレポーターが、「日本は5%なんで働くのも大変なんだ」といったら、「そうか、就業率が5%というのは大変だな」といわれたそうだ。
そこは、確か子供のエイズの収容施設で、余命1年未満の子供たちが集められている。
取材班の目論みは、余命1年の病気にもかかわらず、けなげに暮らす少年少女ってとこだったが、とにかく、あっけらかんと楽しそうに暮らしている。
別に悟りを開いているわけではない。家の手伝いの労働から解放されて遊んで暮らせるのと、食事の心配をしないでいいから、単純に楽しいということらしい。
1年後というのは、日本では確実に訪れる日であるが、そこでは、明日さえ不確実なんだろう。
そういう世界のほうが、世界的には一般的。
日本にいて夢のような暮らしをしていても、夢見ている間はそれと気づかないということか。