奴隷制度が悪ならば、株主制度も悪


日本は戦後、会社で豊かになってきたが、それは、従業員が社員だったから。

その名残で、今も、従業員を社員という。

トヨタの従業員なのに、トヨタの正社員とかいう。

昔は、その呼び名にふさわしかった。

というのは、会社の利益は従業員に還元されていたから。


これが、天国のような日本。

会社の利益を得ることができるのは、「社員」。

法律的には、株主。


で、日本が天国だった頃は、株は持ち合いで、株主という強欲な人間はいなかった。

転売で儲ける株屋はいてもいい。


転売で儲けようとする人は、配当を要求しないから。

利益は、従業員に、定期昇給、ベースアップ、終身雇用、ボーナスという形で、もたらされていた。


日本独自のすばらしいシステムであった。

が、それが、小泉と竹中の手によって、違法とされた。


会社法の改正である。

ホリエモンが、出てきたあの変化である。


会社法快晴の目的は、日本人従業員に配布されていた富を、外国人株主に渡す為である。

日本人株主に渡す為に会社法改正したんじゃないってことで、ホリエモンは投獄。


日本人従業者は、社員の地位から、本来の労働者の地位に転落した。


日本以外では、もともと従業員は労働者なので、それが世界標準なのだが。


日本のサラリーマン天国時代は終焉した。


株主に永遠に配当を受ける権利があるというのは、主人は奴隷を死ぬまで所有できるって言うのと同じ、悪である。


金出しただけだから、通常の10倍の利息を与えて、返済すれば、足りるはず。


豚を50頭持っているから村長だっていうのと同じ迷信。