八重の桜34:二つのキリスト教(ジョーがガンバル理由)
日本が禁じたのはカトリック。
信長は、カトリックが勢力を得ても、石山本願寺のように戦えばいいと思って、禁止はしなかったが、戦争に自信の無い秀吉、家康は、追い出す。
もう一つは、プロテスタント。
お互いが悪魔なので、相手の殲滅を目標とした血みどろの殺し合い(挿絵、悪魔を殺して木に吊るし、数を誇っている図)。
しかし、明治維新の事は、世界制覇国家は非カトリックという意味でのプロテスタントの大英帝国。
ジョーの居た米国は、完璧なプロテスタント。
プロテスタントは、完全無欠な神を信じるので、「救われる人」と「救われない人」、受難も救いも全て決まっているので、救わないと神が決めた人に無理強いはしない。
プロテスタントが来る時代に開国した日本はラッキーであった。
ま、しかし、布教して改宗して信者になって救われる事があっても、これも、神が予めお決めになったことなので、布教の否定までは、しない。
受難とか、神が「救うべき人間」として選ばれたものというプロテスタントの意識は、難破から自分だけが米国で教育を受けたジョーにピッタリ当てはまる。
「自分の幸運は神が日本にキリスト教を広める為の殉難と救いであった」と思ってしまうのも当然であろう。