八重の桜22:幕府を滅ぼした勝海舟


どうも幕府は馬鹿でいけない。

確かにトップがめまぐるしく変わっていはいるが、一度は殺そうとした人物である、勝海舟は。

禁門の変に、神戸の海軍操練所の者が混じっているというので、海軍操練所を潰し、勝海舟を江戸に呼んでいる。

勝は、江戸に行けば、切腹になるので、しばらく雲隠れ。

勝は、海軍操練所の船と人材は薩摩の西郷に預かって貰った。

この海軍は長州征伐でも活躍した。

勝と西郷はそんな仲なのである。

その勝を、「軍についての見識が日本一だから」と陸軍総督にした、幕府の馬鹿。

勝は、一度殺そうとした人物なのである。

また、勝は、幕府の腐敗を心底実感してもいる。

勝は幕府を売った。

後の奥州連合が、会津中心だから、途中崩壊したが、徳川が家達を公方様にして、江戸城で居座れば、崩壊などしない。

鉄砲で江戸城は落ちない。

江戸城を囲むと後ろから会津、酒田、仙台藩が攻撃する。

薩摩長州は負けたと思う。

しかし、徳川の首脳は、勝を陸軍総督にしてしまうような、馬鹿なので、滅んだ。

勝は幕府の行いをしっかり覚えている。

(そういえば竜馬も、寺田屋で捕縛に来た役人殺害という大昔の罪で、新徴組に、突然殺されている)

竜馬は京都に居ても殺されたのである、江戸に居る自分はとうてい防ぎきれない。幕府が自分を殺す前に、幕府を潰さないと生き残れないのである。

新撰組を、迎撃が間に合わなくなるまで、江戸に留め、そして、江戸から追い出したのも、勝である。

土方を船に乗せて追っ払い、近藤ひとりを中仙道へ。

自分は、江戸城を明け渡す係。