将棋の電王戦について
今朝のラジオでいつもは解説に感心する大学教授が取り上げていたのですが、
説明がイマイチなので、ちゃんとした説明をします。
意義なんですけど、どっちが強いか、コンピュータに勝つとか負けたとかじゃないんです。
頭の悪い人は、そこで盛り上がるんですが、盛り上がりの肝と意義は違います。
確かに、人間は、大山増達を除いて、獣より体力は劣るが、頭脳は一番と自惚れていた。
100m9秒58のボルツが、オートバイに負けても誰も敗北感を感じない。
空を飛べない人間が、飛行機やヘリコプターに打ちひしがれる事はない。
しかし、頭の悪い人は、チェスチャンピオンカスパロフがデープブルーに負けると大騒ぎ。
確かに面白いけど、面白いのは間違っちゃいませんが、意義は違います。
自動車、ブルトーザー、建設重機等体力面を機械で補って、何も感じない人間が、
知力の分野でも機械に頼る事が、当然になる21世紀。
その大きな社会実験が、電王戦です。
知力の分野でも機械に頼るって言うのは、例えばカーナビ。
出た当初は、みんなで馬鹿にして鬱憤を晴らしていたカーナビも、今はかなりお利口さん。
カーナビの付いてない車は運転できないって人も多くなったんじゃないでしょうか?
電子レンジの秒数を自分で考えるのが面倒って言う女子、大多数ですよね。
冷蔵庫が、今晩のメニューと明日の買い物を指示してくれたら助かりますよね。
もっと進んで、ネットが独居老人のケア、子育てママの心配と孤独をなくしてくれたら
それは、いい世界ですよね。(続く)