体罰問題


「優勝する為にはあれくらいは必要である」

というのは、正しい。

しかし、問題は「優勝する為には」の所である。

優勝するのが目的ではない。

学校の目的は教育である。

牛や馬や犬の様に、強制して成し遂げさせては、それは、教育ではない。

目標は優勝でも、目的は教育なのである。

教育をして、結果優勝に持っていくのであるし、教育成果が上がれば、結果として優勝できなくても目的は達するのである。

高校野球で、まともに連投すると投手は肩を壊して、プロにはなれない日程が組まれているが、それがまかり通っているのは、教育だからである。

肩を壊してプロになれなくなって、そんなの関係ないのである。

野球を通して、ある教育ができれば、その代償がプロになれるかもしれない投手生命であっても、全く問題ない。

逆に、優勝する事が目的のオリンピック女子柔道の強化練習では、体罰は問題ない。

目的は教育ではなく、優勝する事だから。

ま、女子の場合は、犬じゃないので、気持ちを考えてあげない体罰は、逆効果になるようであるが、問題になったのは、体罰だからじゃなく、優勝を逃したからである。