戻れない福島のパラドックス


チェルノブイリに戻れるのは2万年後である。

チェルノブイリ以上といわれる福島、千年以内に戻れるわけが無い。

でも、「絶対に戻れます」っていう。

なぜかと言う話。

戻れないという正しい事を理解した人は、その瞬間に福島の当事者ではなくなる。

つまり、戻りたいですか?ってアンケートに入れない。

福島の避難民と言うのは、戻るのを諦めない人を指す言葉なのである。

戻れないと諦めると、補助金も保証もなにもでない。

福島も既得権であるから、例えば代議士、選挙民が居ての代議士である。

戻れないっていうと、代議士の利権が全て消えるのである。

代議士に限らず、福島の利権は数多くある。

震災と原発事故で、利権は大きく太っている。

その利権を守る為には、人が居なきゃいけないのである。

人が放射能で病気になるのは、利権に関係ない。

復興がなかなか進まないのも、利権に関係ない。

イヤイヤ、放射能で死ぬ人が出ると利権は大きくなる。

復興が進まないほど、復興利権を享受できる期間は長くなる。

だから、復興は進まないし、戻れない所へ戻すのである。