7時の義太夫の時間です


円生さんの落語を聞いていて、「後家殺し」っていうのがあって、

これは、落語の中に義太夫が出てくるので、義太夫が「一通り」出来なきゃ演れないそうで、

その中で、義太夫を解説していて、義太夫の世話物は、今のニュースだと。

心中とかが起きると、急いで取材に行って、それを元に再現物語を書いて、

当時は近松門左衛門とか、物語の名人が居て、それに、竹本義太夫が節をつけ、

人形で所作をつけるという、今の再現「VTR」、ワイドショー。

それは、事実よりも面白さを重視するという。

それを、当時は義太夫といって、娯楽として楽しんでいた。

曽根崎心中なんて、ニュース性なんてもう、なくなっているのに、面白さで残っている。

文化が高い。

今は、それを、ニュースと呼び、眉をしかめたり、憤ったり。

文化が低い。

これは、敗戦で、日本が二度と戦争できないように、

「西洋人に反抗にできなかった日本シナ以外のアジア」の平均まで、文化経済を貶めようとした

マッカーサー様の御心と、政の成果。

日本では、ニュースは、娯楽としてみるものであります。

映画と同じですね。

「ニュース」って言う外来語じゃなく、「義太夫」ってちゃんと日本語で言えばいいのに。

交通事故で死ぬのは面白くもなんとも無いので義太夫にならない、死ぬなら飛行機事故。

「7時の義太夫の時間です」って正しい日本語を使えよ。