百年に一度の大津波に耐えた政府の責任転嫁システム
戦時中、関東軍他、現場が独走したということになっているが、違う。
上はちゃんとした命令を出さないのである。
AともBともとれる命令?を出し、それをAと判断するかBと判断するかは、現場に任せる。
いい加減な命令でも、ちゃんとやってくれる人材を部下に登用するのであるが。
そして、成功したら、自分の手柄にし、失敗したら部下のせいにする。
そうして、大きな敗戦になっても、上級将校たちは、責任を免れ、ぬくぬくを恩給生活である。東京裁判での死刑は申し訳程度である。
この構造は今も同じことがわかる。
「自衛隊の部隊の志願により」って発表していた。
菅もしくは、北沢が命令しなきゃいけないというのに。
あまりにもアホらしいので、警察はさっさと引き上げる。
警察には役に立つ機械はないから当然の判断である。デモ隊への放水車が役立つなんて馬鹿な思いつきもはなはだしい。
そもそも、原発事故は国家の一大事なのに、4日間は、東京電力に全てを任せていた。
自らは「なんとかしろ」と怒鳴るだけ。
同じ電力会社間の協力でさえ、一週間も送れて、東北電力が送電線の工事を始めた。
そもそも、事故当初に廃炉を政府が命令していれば、こんなことにはならなかった。
何とか生かそうと悪あがきをした第一原発が、この始末である。
こんなに大きな失敗をやらかしておいて、なんとか治まったら、現場で決死の覚悟で働いた職員隊員を賞賛しておしまいにするんだろうが、そんなクレージーな対応ができるのは、日本ならでは。
戦時中と全く同じ、責任転嫁システムが、百年に一度の大津波にも耐えているというのが、むしろすばらしい。