江:第一回


よかった。

ちゃんと最初からである。

第一回は、江の誕生まで。

別の言い方では、江の母の輿入れ(1567年)から、父の死=小谷城落城(1573年)まで、

その間の、将軍を奉じての上洛、比叡山焼き討ち、あずきの知らせの話、姉川の戦い、将軍義昭追放、朝倉滅亡とちゃんとやっている。

本当は、武田信玄が死んだのが、信長躍進に大きく影響したのだが、そこまで書くとややこしいので、省略。

小谷城が3年も包囲されていたのではなく、義昭が呼びかけた、武田信玄朝倉義景を中心とする反信長包囲網に、信長が包囲されていたのであるが、1573年の信玄の死をきっかけに、皆次々に個別撃破されてゆくのである。

ちなみに、これは、西国の話で、東国は上杉謙信が、関東管領として、安定して統治していた時代であります。

女性の立場に立って、ちゃんと、自らの意思で生きていたという筋立ては、実に気持ちがいい。

大衆向けの歴史物語ばかりを読んでいないで、歴史をちょっと調べてみれば、簡単にわかることなのであるが、田渕さんは、ちゃんと、ちょっとだけ調べているので、筋立てが、ちゃんとしていて、気持ちがいい。