竜馬伝 加尾がヒロインな訳


なんで、こんな居もしない女性をアカデミー女優に演じさせるのかと思っていたが、昨日了解した。
女性の視聴者様から、竜馬を見捨てられないようにするためであった。

竜馬は天才的な商社マンもしくはシステム営業マンであったので、誰とでも親密になれるし、誰からも信頼を得ることができる。

それは、男女の区別が無い。

対男性のそれは、歴史的偉業であるが、女性に対しては、そうは思われない。

倫理観のとってもおきびしい女性の視聴者様は「女ったらし」って厳しい評価を与えてしまう。

ヒーローが好きな女性は一人で決まっていなきゃ行けないのである。どうしても二人にしなきゃいけない場合は、奥さんと娘さんにしなくてはいけない。大衆演劇の鉄則である。

しかし、竜馬がたくさんの女性と親密になり、信頼を得ていた事実を描かないわけにはいかない。

そこで、思いついたのが「将来を約束した幼馴染が故郷に居て、竜馬はその女性のことをずうっと思っていた」って設定。

これなら、いくらたくさんの女性の信頼を得ていても大丈夫である。昔だから、そうちょくちょく地元に戻ることもできないし。幸い若くして(数えで32)死んでいるので、33歳で海援隊(日本初の商社、三菱商事の元の元の元)を経営しに、土佐に戻って加尾と二人仲良く暮らすつもりで居たってことで、ちっとも破綻をきたさない。

竜馬をヒーローにしておくために、加尾は不可欠の存在なのであった。今頃気づきました。