昨日の水谷豊の痴漢冤罪ドラマ


痴漢は、普通の犯罪とぜんぜん異なり、被害者の証言だけで有罪になっていました。
刑法からすると、被害者の証言だけで有罪なんてありえないんですが、現行犯逮捕っていうのも、大きなことらしいです。

スリなんかが、そうですが、掏り取った瞬間に腕を押さえて捕まえれば、それほど確かなことはないですが、痴漢では、痴漢された後で、ホームに下りたところを捕まえても、現行犯逮捕です。パンティーの中に突っ込まれた手を、捕まえたのとはぜんぜん違うのに、現行犯逮捕です。

ここで、冤罪が生まれるのですが。

「ぼくはやっていない」っていう映画では、痴漢されたときに振り向いて、後ろに立っていた男が逮捕されますが、これは、ホームへ降りた後より早いですが、パンティーに突っ込まれた手を捕まえたんじゃないですから、冤罪の危険はあります。

もうひとつ、そして、もっとも大きい理由は、「被害者はすごいデメリットを負っての告発なので、うそをいうなんて、全く考えられない」って事情があったことです。

道徳が厳しかったころは、強姦等の婦女暴行を告発した女性は、勝訴してもしなくても、自殺するのが相場でした。自殺前にせめて犯人を罰してほしいというのが、当時の婦女暴行裁判でした。

なので、「命を懸けて虚偽の訴えをするなんてありえない」というのが、当時は正しい判断でした。

しかし、それが、判例として、固まってしまって、強姦レベルの婦女暴行か、おさわりだけの電車内痴漢に拡大され、昔で言う商売女と同じモラルの女子が巷にあふれても、うそは100%ないって所は固定されてしまっていて、冤罪がどんどん増加しました。

昔は、命を捨てての告発だから、うそはありえない。
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今は、悔しさを我慢できないだけで告発、強姦も痴漢も一緒。
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冤罪の多発

ってルートです。

今は、「被害者の証言を100%信じる」というのはナシになったみたいです。ホームに下りた後で、腕をつかまれても現行犯逮捕のところは、変わったのかは不明ですが。