江−大野治長は淀君の同い年の兄弟と同じ
十年位前の大河ドラマの「信長」では、乳母の子である池田恒興が、ドラマの最初から、信長といっしょにいた。
乳母の子供というのは、そういうものである。
ましてや、同い年である。
なので、淀君にとっては、兄兼弟であるも同然の存在である。
「乳母の子供だから」と、突然に紹介されるような関係じゃない。
治長にとっても、淀君は、主君ではなく、出世はしているが、姉兼妹である。
治長の働きは、忠義ではなく、兄弟愛もしくは、夫婦愛である。
秀頼は、この二人の愛の結晶である。
歴史に登場するのが、関が原から大阪の役であるからといって、ドラマのように、今回、ポッと突然出てくるのではない。
淀君を頼って出世というよりも、淀君が、浅井、明智と主君が死んでしまって困った近江武将たちの職場のために、奮闘というか、淀城を足がかりに、大阪城という超大企業を作ってくれたので、そこに就職して、お仕事に励んでいるのである。
脚本家の脳みそはカエルくらいしか無いので、登場人物の上限は10人と決まっている。
なので、その場面に居合わせた歴史上の人物でも、十人の枠を超えると、台本に登場できない。
とっても、可愛そうな役者達である。