将棋名人戦第六局


羽生さんが先手番をキープされるのは間違いの無いこと。
森内さんは、表面的には淡々と指されている。が、
第五局、本局と見てくると、名人位復位の意識をされてしまっているのが、よくわかる。
初の名人位目前に、羽生さんを追い込んだ郷田さんほどではないにしろ、
「意識してしまうもんだなぁ」って思ってしまう。
意識の全く無かった一〜三局とは、違ってきてしまっている。
永世名人の資格を手にされているのに、この緊張。
名人位の重みを感じる。

ちなみに、一昔前では、二日目の夕食休憩あたりまで進んだ局面の、封じ手は予想通り▽23銀。

追加分

終盤に時間をたっぷり残すと、森内さんでもすばらしい終盤戦をさせることを証明されました。

第六局の森内さんの作戦は、「終盤にたっぷり時間を残して読み勝つ」だったのかもしれません。

作戦が実を結んで、検討陣には全勝された森内さんでありましたが、ただ一人、対局相手の羽生さんには勝てなかったようでした。