コンピュータ、将棋で女流プロに勝利


http://news24.jp/articles/2010/10/11/07168449.html

解説、

1.将棋には女性プロ棋士はいない。
  囲碁には、女性プロ棋士はいる。
  プロの段位で将棋は四段から、囲碁は初段からプロである。
  なので、将棋では食えないプロ(と女性のプロ)はいないが、囲碁は食えないプロ(と女性のプロ)がいる。食えないプロはゴルフでもテニスでもいるので、囲碁の方が一般的であるが。

  で、今回対局したのは、女流プロ。
  女性の中で将棋の強い人、2団体、50人程で構成されている。もちろん、上位数名以外は将棋だけでは食えない。

  清水さんは、女流王将のタイトルを持っているので、食える方のプロであるが、男女無差別のプロ棋士でいうと、二段程度であろう。

  プロ棋士(男性)に勝てないというほどではないが、勝率は2割に届いていないである(トップアマは3割超える)。

2.清水さんはベテランである。

  そして、対人間戦に強い。
  女流のA級リーグでは、今期全勝で、二局残しての名人への挑戦を決めている。
  清水さんは。人間相手に強いタイプであるし、将棋界で、3年ほど前から最年長タイトルホルダーの地位を守っている人である。
  野球の松井も、大リーグはピッチャーが多い(200人)ので、最初は大変だといっていた。
  とても高いレベルでは、相手のタイプを知らないと十分に実力を発揮できない。

3.コンピュータは相談将棋

  コンピュータは毎年選手権をやっていて、そこで優勝経験のある上位4プログラムを結合しての対局らしい。
  いわゆる相談将棋である。
  人間側がやれば、即反則負けである。
  コンピュータの一番の弱点は、ポカである。
  序盤終盤を除いて、40手前後の指し手で、ひとつ大握手が出れば、それで、将棋は負けるが、コンピュータは人間に比べて、この、大悪手(大ポカといってよい)が出やすい(=大悪手を巧手と判断してしまう)のが、欠点であるのに、それを相談将棋で消すというのは、反則に近い。

将棋連盟の米長理事長は、次回は攻撃型の男性棋士をぶつけてくると思う。

去年デビューして勝ちまくっている勝率8割男の阿部健治郎君(今日、1−0でリードした新人王戦決勝戦の第二局http://live.shogi.or.jp/shinjin/)なんていいと思うが・・・

決勝のお相手の、アマチュアの加来さんでも、彼は定跡じゃない力戦が得意なので、勝てるんじゃないかと思う。