ゲゲゲの女房(偉さは他人で表現)


今日は、布美枝が、単に夫のいいなりになって、追従しているだけではないっていうのを、布美枝の母を通しての表現。

布美枝の偉さはなかなか伝わりにくいので、いつも他人や他人の口を通して表現される。

しげるのおばあちゃんが、他の兄弟のところに行くとなると一大事の大騒ぎの上に、すぐに戻ってくるなんていうのも、そうである。

布美枝は、まるっきり普通に受け入れているので、ついついすごさはスルーされてしまうので、表現は大変である。

この手法は、シゲルさんも同じで、廃業した紙芝居屋さん、次々にあきらめていく漫画家たち、倒産した出版社などで表現している。

そうそう、実際の布美枝さんのすごさは、こんなもんじゃないらしい。

水木家では、おならをすると褒められるらしい。シゲルさんなんかは、「今のは鶯の谷渡り」なんていって評論するらしい。

子供たちは、家では褒められるおならを、外では嫌がれるのを不思議に思っていたようだ。

子供の代では、さすがに、家でおならを褒めるのは止めようということになっていて、連れて帰った孫が、布美枝のいる実家でおならをしたら、喜ばないようにって、子供たちは布美枝に申し入れているのだが、「コラコラ」と口では言いながら、顔はさも楽しい顔をしているのだそうだ。

ここまでくると、さすがにドラマでは、どう表現に工夫しても伝わらない。