私たちは「小さき人々」である
メキシコ湾の原油流出事故で、アメリカ議会に呼ばれた石油メジャーのひとつBPのCEOが、いってしまった言葉である。
直訳すれば、「こびと」であるが、彼ら大金持ちは、そう思っている。
大金持ちといっても、スケールが違う。資産百億なんてスケールじゃない。
戦争に負けた日本にはいない人種である。
彼らは、人権という迷信に守られて、せっせと利殖活動を続けている。
人権といっても、生存権とか社会権とかいう「こびと」の権利ではない。自由権の方である。
市民権というやつである。今の言葉で言うと、勝ち組の権利である。治安を保障して、稼いだ財産を強盗や外国から、守ってもらえればよい。どんなに、卑劣な手口を使って、金儲けをしても、あらかじめ決まられた法律に違反していなければ、投獄されない。借金を返せない場合は、家屋敷、家財を全部売り払ってでも回収できる。
日本は、戦争に負けたので、こいつらから、金を剥ぎ取られている。
例えば住宅ローン、アメリカでは、ローンで買った家を手放せば、借金はゼロになる。当たり前のことであるが、日本では、そうじゃない。家を手放しても、まだ、借金が残る。地震で家が潰れても、借金は残る。
こうして、銀行が吸い上げた金は、株取引等で、大金持ちに吸い上げられる。
自殺率も高くなったし、借金も1000兆円になったから、もう、「日本はしゃぶり尽くしたかな」っていうんで、アメリカは最近日本への関心を薄めている。
ま、とにかくである。この、世界の大金持ちにsmall peopleは、骨までしゃぶられているのである。
あの、事故だって、風力、太陽光発電で、需要が落ち込んで価格が暴落する前に、石油先物を売りぬくための手段である。今は、売り逃げるという消極的意味から、せっかくだから、最後の一儲けをしようと、やっているようではあるが。