的外れな批判:民主党は産業再生のビジョンがない


馬鹿なことをいうんじゃない。
世の中、クイズチャンピオンの頭の中ほど単純にはできていない。
クイズチャンピオンが、「われわれ優秀な官僚が日本の進むべき道を示してこそ日本は繁栄する」なんていうのは、ニートの妄想と五十歩百歩である。
ニートの妄想と違うのは、同じ妄想を思って、その妄想を賛美する役人仲間、馬鹿な評論家、馬鹿な金持ちが、たくさんいるだけのことである。
賛同者が多くても、妄想は妄想である。
世の中そんなに、単純じゃない。

どの程度単純じゃないかというと、9x9の盤面で40の駒をひとつずつ順番に動かして、相手の王様を先に取れば勝ちというゲームでも、その広がりは、観測可能な物質宇宙よりもはるかに大きい。将棋の出現可能な局面を、分子ひとつで表して対応させようとしても、宇宙全部の分子(無限に物質がすいこまれるというブラックホールとかは無いとして)じゃあ、足りない。

実世界と比べると、はるかに単純な将棋で、こうである。

産業の将来を考えるなんて、妄想である。

正しさなんかありえない。
思い込みの激しさの強弱はあるだろうが、思い込みが激しくて、それに共感するオタク仲間がたくさんいるからといって、そのことは、思い込みの正しさと無関係である。

潰さなきゃいいのである。

既存の石油消費社会を守るために、風力発電太陽光発電を潰さなきゃいいのである。
肥大した建設業を維持するために、福祉介護医療予算を、削らなきゃいいのである。
世界的評価ゼロの日本の洋画界に、金なんか使わずに、世界的評価の高いアニメに支援金をまわせばいいだけである。
優秀な学生を評価しない、世界的には評価の無い大学のくそ教授を首にすればいいだけである。

しがらみとか、考えなければ、とても簡単なあたりまえなことばかりである。それを淡々とやればいいだけのことである。

法律を通したから、各県にひとつずつ空港を作っていこうとか、暫定税率を恒常化して、高速道路を永遠に作り続けようとか、デタラメを止めればいいだけのことである。